私が大好きな、宇佐美百合子さんのエッセイをご紹介します。
今回のエッセイは、ふたつの「とき」が存在しているということ。
ひとつは、『クロノス』という、機械で計ることのできる物理的な「とき」。1日を24時間と定めているのは、『クロノス』です。
もうひとつは、『カイロス』という、機械では計ることのできない宇宙的な「とき」。運命的なめぐり合わせやタイミング、シンクロニシティなどを示す主観的なもの。恋に落ちたとき、芸術に心奪われたとき、人生で何か大切なことを決意したとき・・・といった、いわゆる時間を超えた「とき」のこと。
人にはそれぞれ転機が訪れるタイミングがあって、その訪れは、前触れを伴って、直感的に、感覚的に、私たちは感じ取っていると思います。
そういうタイミングを感覚的につかんで、流れに委ねて、決心し、行動するときは、人生の飛躍が起こるとき、なんですよね。
私は宇佐美さんのエッセイを読んで、『カイロス』のことを想ったとき、私がおおきな転機にあったときに出逢った、とても短い時間でしたがお付き合いした女性(あまりにも短い時間だったから、その女性はお付き合いしたとは思っていないかもしれないけれど・・・笑)のことを想い出しました。
私が人生での飛躍をしたり、私の本質に触れたり、心の扉をひらいて、しっかりと自分の心の傷に向き合って、光をあてたときはすべて、『カイロス』が教えてくれている感覚に従ったときでした。
そして、『カイロス』が示す感覚に従ったことを振り返ると、とても温かく、心地よく、清々しい感覚がやってきます。
この女性とは、私が青年海外協力隊としてアフリカに旅立つ前の数日間、とても楽しく、清々しい時間を過ごしました。
そのあと、私はすぐに失恋してしまいましたが(笑)、その失恋がきっかけで、それまでの人生で私は心の扉を閉ざしていたために、自分で自分を傷つけていた反動からか、心の反動がものすごい時期を、アフリカの2年間で体験しました。
いまから想うと、この女性とのめぐり逢いによって、私は自分の心の感覚に従って生きるよう、自分を尊重しながら生きるよう、長い時間はかかったけれども、人生の軌道修正をするきっかけをいただいた気がしています。
この女性のことを想い出すと、自分の自由な感覚に従って生きることを大切にしよう、そして、愛の本質は自由なんだ、っていうことを想い出します。
私は、これからも『カイロス』を尊重にして、軽やかに、爽やかに、清々しく、明るく生きていきたいな、と思っています。
宇佐美さんのエッセイです。
ぜひ、読んでみてください。
心がパッと明るく晴れ渡りますよ。
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Today's Photo:
"軽やかに飛躍する"[Glastonbury Tor, Glastonbury, England](17th October 2007)
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