本田 健 著 『きっと、よくなる!2』をいま、読んでいます。
転職活動のため、職務経歴書をブラッシュアップしようとしてパソコンに向き合っているのですが、一向に進みません。私が逃げているのかなんなのかわかりませんが、拒絶しているなにかがあります。
行き詰っているのかな~、それとも、私の内側からのメッセージなのかな~、と思っていた今日、この本を開いてみると、いまの私にとって一番必要なことが直感的に解りました。とにかく、ピンと来たのです。
自分のいまの状況を客観的に観て、自分にとっていま、ベストな行動はなんなのか、観えてきた気がしています。
いま、私は私にとっての最高のヒーラーでありたいと思います。私が私を癒すことができないとしたら、私はヒーラーではないですよね。ヒーラーとは、人に対してヒーラーである以前に、自分自身にとってのヒーラーであることが本当に大切だと私は想うのです。
本田 健さんがこの本で書いていることは、2007年、私に起こった状況とよく似ていますし、同じような状況にある人、ここ最近、急増しているのではないでしょうか。
" あなたは自分の心の声に耳を傾けていますか "
" あなたは自分という存在がどんな存在であるのかを知っていますか "
人生をより大きなスパンで観るとき、心の声に従い生きることが、結局は、私たちを最終地点に連れて行ってくれますし、遠回りなようで、実は、最短距離を歩かせていただいているのではないでしょうか。
人生には、「○○○べき思考」のみで前進していくことが出来ないとき、むしろしない方がいいときもあります。
" 人の基準は人の基準 私の基準は私の基準 "
自分という存在をしっかりと感じて、自分にとって心地よく、自分と調和する道を選んでいきたいものです。
今日、私が救われた内容を引用します。
不思議なものです。今日、職務経歴書を書くことを拒絶している私を一歩でも前進させたいと思い、私を奮い立たせたくて手に取ったこの本は、私がいったんそこから離れて、私がいま、感じていることをそのまま感じ、したいと自然と感じるそのときまで待つ選択肢を私に観せてくれたのです。
そして、感じるままに過ごすことが、いまの私にとっては最も力を与えてくれる選択肢であることに気がつきました。
いま、本当に力が内側から湧いてくるのを感じています。本当の私の力は自然と、その時が来た時、進むべき方向を見出し、私を突き動かす、と強く直感しています。いえ、確信しています。
私の力を呼び醒ましてくれた章をご紹介いたします。
☆*:・’゜ がんばれないときは、引きこもろう ゜’・:*☆
現代生活では、とかく能率が優先されがちです。本屋さんに行くと時間管理の本がずらっと並んでいて、「短期間で、たくさんのことをこなす人が有能だ」という世間の価値観を物語っています。
物事を短い時間でできる人もすばらしいでしょうが、ひとつのことをじっくり考えられる人も、同じように評価されたらいいと、私は考えています。
人間の特性には、いろいろあります。同じことでも、それを早く片付けるのが得意な人がいれば、静かに感じてみたいと思う人もいます。
また、その人の人生のタイミングによっても違うでしょう。がんばれるときもあれば、まったく気分がのらないときもあると思います。
十年近く前、私は人生のどん詰まりを体験していました。どれだけがんばろうと思っても、体が動かなくなってしまったのです。表向きは育児セミリタイアということにしましたが、それまでのハイペースな人生に疲れきっていました。それで、子育てを機会に少し休んで、人生についてゆっくり考えることにしたのです。ちょっとのつもりが、結局五年にもなってしまいました。
私は小さいころ、「三年寝太郎」という物語が大好きでした。三年間寝たきりで何もしない男が、目覚めたあと、大活躍する童話です。
育児セミリタイア時代、何度も読み返しては、勇気をたくさんもらいました。「ひょっとしたら、一生社会に出られないかもしれない」という不安を感じながら、きっと出ていくタイミングが来るとも信じていました。
私にとって五年間の引きこもり生活は自分と向き合う貴重な時間となりました。そこから、本当に大切なものを中心にして生きることを学んだように思います。
いま、引きこもっている人が全国で何百万人もいるそうですが、そういう人にぜひ伝えたいメッセージがあります。それは、「十分だと感じられるまで、引きこもるという選択肢を自分自身に与えてほしい」ということです。
経済的に可能なら、その引きこもり期間は、とっても貴重な時間になるでしょう。何かと慌しい外のリズムに邪魔されることなく、自分のスペースを守るのはとても大切です。自分と向き合う時間をたっぷりとってください。
二週間ですっきりする人もいれば、十年かかる人もいるかもしれません。その人それぞれのペースがあっていいと思います。
がんばれないとき、つらくなったときは、引きこもりましょう。その静かな繭の中で、自分の世界を築いていけばいいのです。
その体験はきっと、あなたしか表現できない独自の世界をつくるよい栄養になることでしょう。
本田 健 著 『きっと、よくなる!2』 (pp49-51)
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"翔ばたく前のひと休み"[The Chalice Well, Glastonbury, England](17th October 2007)
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