映画マトリックスのなかで、私が好きなセリフがあります。
ネオが預言者のもとへはじめて連れて行かれ、ネオが救世主であるかどうかを預言者が視るシーンです。
ORACLE: So, what do you think? Do you think you are the One?
(預言者: それで、あなたはどう思う?自分が救世主だと思う?)
NEO: Honestly, I don't know.
(ネオ: 正直言って、わかりません。)
ORACLE: You know what that means? It's latin. It means "know thyself." I'm gonna let you in on a little secret. Being the One is just like being in love. No one can tell you you're in love, you just know it, through and through, balls to bones.
(預言者: あの意味がわかる?ラテン語だけど。「汝を知れ」って意味。ちょっとした秘密を教えてあげましょうか。救世主であるということは、恋をすることと同じ。恋をしているかどうかなんて誰にもわからないわ。でも自分にはわかってる、何から何まで全部。)
このあと、ネオは預言者に、自分は救世主ではないと思うと伝え、預言者も、残念だけれど、ネオは救世主ではないと伝えます。
けれども、やがてネオは救世主である自分に目醒めます。
私はこのシーンを見たときに、ネオが、自分は救世主であるとなんの疑いもなく知っていて、自分はたしかに、救世主であると伝えれば、預言者は、ネオが救世主であると伝える流れになっただろうと思いました。
だから、"know thyself"なのだ、と気がつきました。
自分が誰なのかを知り、自分を生きることは、自分を本当に解放し、自由にすることだと思いました。
なにからの解放なのかと言いますと、自分が抱く、自分自身についての思い込みや考えからの解放です。
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Today's Photo:
"Are you the One?"[The Chalice Well, Glastonbury, England](1st May 2008)
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