マトリックス・エナジェティクスの世界 (A to Z)
第7回のGは
Grace (恩恵)
です。
Grace (恩恵)ってなんでしょうか。
私がGrace (恩恵)に対して抱いているイメージは
Amazing Grace
というゴスペルの歌にこめられた想いに
とても近いです。
アメイジング・グレイス 白鳥英美子 歌詞情報 - goo 音楽
そして
Amazing Graceを作詞作曲された方と
お話をする機会があるなら
私はこう言いたいです。
Grace (恩恵)は
いままでいつでも
私たちとともにありました。
それは
これからも変わりません。
Grace (恩恵)は
私たちが手を伸ばし
求めることを
いつでも待っています。
と。
Amazing Graceの歌詞に描かれている人たちは
自分は底辺にいる人間で
Grace (恩恵)にあずかれるような人間ではないと思っていました。
けれども
自分はいま
Grace (恩恵)にあずかることができた。
そう歌っています。
Amazing Graceを歌う人にとって
Grace (恩恵)にあずかったことで
Grace (恩恵)に対する見方
自分という存在とGrace (恩恵)との関係についての見方が
変わったのだと思います。
Grace (恩恵)を受け取るか
受け取らないかを決めるのは
私たち自身なんです。
Grace (恩恵)を受け取るための条件というのは
ないんです。
人によっては
Grace (恩恵)のことを
Unconditonal Love (無条件の愛)
と呼びたくなるかもしれませんね。
Grace (恩恵)は
Unconditional (無条件)に注ぐものなんだけれども
受け取るには
私たちから能動的に手を伸ばして
受け取りにいかないといけないんです。
だから
Grace (恩恵)を受け取るための
心の姿勢
というものはある
と私は思っています。
さて
Grace (恩恵)とはなにかについて
マトリックス・エナジェティクスの創始者であるリチャード・バートレット氏は
次のように話しています。
リチャードが
メリッサ・ジョイ女史(マトリックス・エナジェティクスをリチャードと伴に教えているMatrix Energetics Internationalの代表取締役の女性)に
チャネリング情報を伝えようとしたときに
リチャードが受けた言葉です。
G: Gravitation (引力)
R: Rotation (循環)
A: Acceleration (加速)
C: Compression (凝縮)
E: Expansion (拡張)
Richard Bartlett D.C. N.D, Melissa Joy, Into the Matrix: Guides, Grace, and the Field of the Heart (Sounds True, 2013), Session Three
ひとつひとつ見ていきましょう。
G: Gravitation (引力)
私たちは
Grace (恩恵)
を受け取りたいという意図を
示す必要があります。
その意味で
私たち自身が
Gravitation (引力)
そのものだということです。
R: Rotation (循環)
Grace (恩恵)は
あまねく存在のために
あまねく存在しています。
そのため
Grace (恩恵)は
Rotation (循環)
しています。
A: Acceleration (加速)
なにか叶えたい夢やビジョンがあるとき
私たちは
祈ります。
Grace (恩恵)と
つながり
Grace (恩恵)を
引き入れるためです。
Grace (恩恵)が
引き入れられると
物事の実現が
Acceleration (加速)します。
私たちが
物事の実現
と言うとき
それは
物理的なレベルでの
顕現を見ることのはずです。
しかし
目に見える物理的なものだけを動かすという振る舞いでは
物事の実現を起こすには
スピードが遅すぎるのです。
なぜなら
物理レベル = 低周波
低周波 = 遅いエネルギー
だからです。
想いを
次から次へと叶えている人たちに
共通するのは
意識的であれ
無意識的であれ
Grace (恩恵)とつながり
物事の実現をAcceleration (加速)させている人たちである
ということです。
C: Compression (凝縮)
物事の実現のためには
想い (ビジョン)を
かたちにする必要があります。
しかし
想い (ビジョン)というのは
最初
エネルギーとしての性質を帯びています。
想い (ビジョン) = 高周波
高周波 = 速いエネルギー
です。
ですので
物事を物理レベルで実現するために
高周波で存在している想い (ビジョン)と
遅いエネルギーである低周波との関係づけが行われ
想いが物理レベルで顕現する
ということが行われます。
これが
Compression (凝縮)
です。
E: Expansion (拡張)
想いを実現すると
その想いの実現だけで
とまってしまう人というのは
少ないと思います。
なぜなら
想いの実現のプロセスで
その想いの実現と関係しているなにかに
心打たれ
新しいなにかを
実現していこうと
想いはじめるからです。
夢がひろがる
ということだけではなく
それまでには
気がついていなかった
自分自身の側面に
気がつきはじめるということが
Expansion (拡張)のプロセスのなかで
起こります。
私が気がついたことは
本当は
Expansion (拡張)
ということはなく
それまでに気がついていなかったけれど
本当の自分に気がついていくプロセスで
自分自身についての断片に
ひとつひとつ
気がついていく
ということが起こっているのです。
Expansion (拡張)
しているようで
実は
本当の自分のおおきさに
気がついていく
ということが起こっているのです。
次に
Miracle (奇跡)の起こり方と
Grace (恩恵)との関係についての
とてもよい説明があるので
紹介します。
OPENING THE DOORS
...
Sometimes our maladies do not originate with us. Early in my career as an intuitive healer, I worked with a male client who was father to a three-year-old child named Leslie. Leslie had terminal liver cancer, which had metastasized to her brain. Her prognosis? Two weeks. Divorced and the sole custodian of his child, Brad came to see me, asking for a miracle.
ARE THERE MIRACLES?
I never guarantee or promise the miraculous. Even when they occur, I can't take credit; no healer can or should. Yet, I've seen my clients receive miracles, and have been grateful for the grace given. I believe the nature of the miraculous is best explained by Harry Edwards, a phenomenal healer from the 1950s, who outlined several theories about the source of miracles.
One idea is that there are general laws that regulate healing and that these are accessible to anyone, regardless of religion or background. Another concept is that healing is granted directly from a Divine Source and overrides the laws of the universe. Yet another conjecture is that all things emanate from God and that wise beings (usually discarnate) can initiate healing through divine acts. Edwards presents his own belief, which is that there are low-governed forces that control the universe and that these apply to healing. There are therefore no true “miracles,” only the application of these God-provided laws. Edward’s theory suggests that anyone can invoke the higher principles of the universe, established and maintained by the Divine Source, to enable healing.
As I watched Brad cry, I reviewed Edward’s suggestions, all the while struggling with my own fear and powerlessness. Did I have the necessary training to help this little girl? Did I have the faith required to believe that she could be healed? As a Christian, I believe in a loving God---but am well aware of my own lack of faith and trust. As tears welled in my eyes, a voice, which I believed to be the Divine Source, spoke in my mind.
“The cancer is not hers.”
Not always the sharpest pencil in the bin, I dully repeated the statement. “So the cancer is not Leslie’s?”
“The cancer is not hers.”
Edward’s philosophy suddenly made sense to me. There are natural laws, which I believe to be divinely inspired. I can help someone heal his or her problems, but if he or she doesn’t want to, I can’t force a change. But neither can someone afflicted with another person’s energy “heal” that energy.
Together, the father and I meditated and asked that the Divine remove the unnatural energies from Leslie. A few weeks later, Leslie’s father called. The cancer had disappeared. Leslie was now able to continue her life journey. Freed from the effects of energies not her own, she could now become her real self.
This spiral between our spiritual self and our material self, this unveiling of our being, is a journey we must all undertake if we are to be our true and happy selves. It begins by understanding that there is more to us than meets the eye. We are holistic being---beings who are whole and who live in wholeness. Happiness involves manifesting this reality inside of ourselves, but also in the physical world.
Cyndi Dale, The Complete Book of Chakra Healing: Activate the Transformative Power of Your Energy Centers (Llewellyn Publications, 2011), 11-12.
扉をあける
(途中省略)
私たちとは別のところに病気の原因があることがあります。私がヒーラーとしての仕事をはじめた頃のクライアントで、レスリーという名の3歳の女の子の父親だった人がいます。レスリーは末期の肝臓がんを患い、脳まで転移していました。2週間しか生きられないという見通しでした。離婚し、唯一の保護者であるブラッドは奇跡を求めて私を訪れました。
奇跡はあるのでしょうか?
私は奇跡を保証したり、約束したりはしません。たとえ起こったとしても手柄にはできません。ヒーラーにはそうすることはできないし、すべきではないのです。けれども私のクライアントに奇跡が起こり、その恩恵に感謝したことがあります。奇跡の摂理については1950年代の驚くべきヒーラーであったハリー・エドワーズが非常にうまく説明しています。エドワーズは奇跡の源についてのいくつかの理論を説明しています。
そのひとつは、ヒーリングの作用をつかさどる一般法則があり、それは宗教や生い立ちに関係なく、誰でも利用できるというものです。もうひとつは、ヒーリングは神聖なる源から直接もたらされ、宇宙の法則をくつがえす、という考えです。さらには、あらゆるものが神から生じ、賢明なる存在(たいていは肉体を持たない存在)が神聖なる行為によってヒーリングを起こす、という推測もなされています。エドワーズは、宇宙をコントロールするあまり制御されていない力があり、その力がヒーリングを起こしている、と信じています。つまり、本当は「奇跡」というものはなく、神の法則が作用しているだけだというのです。エドワーズの理論によれば、神聖なる源によって生成、維持されている宇宙の高次の原理を誰もが作用させることができ、ヒーリングを可能にするのです。
ブラッドが泣いているのを見ながら、自分の怖れ、無力感と葛藤しつつも、私はエドワーズの示唆を振り返りました。私はこの小さな女の子を救うのに必要なトレーニングを受けてきたのだろうか?私はこの子が癒されると信じるのに足る信頼を持っていただろうか?キリスト教徒として私は神を信じていますが、確信と信頼が私には欠けているとじゅうぶんに気がついています。私の目に涙が湧き出てくると、私が神聖なる源と信じているその声が私の心のなかで語りかけてきました。
「がんは彼女のものではない」
明晰に考えることもできなかったのですが、私はゆっくりとその言葉を繰り返しました。「それじゃあ、このがんはレスリーのものではないのね?」
「このがんは彼女のものではない」
エドワーズの哲学が突然、私にとって意味を帯びてきました。自然の法則があり、それは神聖なる作用によるものだと私は信じています。私は人の問題の癒しの助けとなることはできますが、その人が望まないなら私には変化を強要することはできないのです。けれども、自分以外の人のエネルギーに苦しんでいる人には、そのエネルギーを「癒す」ことはできないのです。
レスリーの父親と私は一緒に瞑想をし、レスリーがその不自然なエネルギーから解放されるよう神聖なる存在に願いました。数週間後、その父親が私に電話をしてきました。がんが消えたのです。レスリーは人生の旅をつづけることができるようになったのです。自分のものではないエネルギーの影響から解放され、彼女は本当の自分になることができました。
スピリチュアルな自己と物質的な自己とが織りなす螺旋は私たちの存在を明らかにする旅であり、私たちが本当の、幸福な自分になりたいのなら引き受けなければならないものなのです。それは目にするもの以上のものが私たちにはあるということを理解するところからはじまります。私たちはホリスティックで包括的な存在であり、全体性のなかに生きているのです。幸福になることには、私たちの内側だけではなくこの物質世界のおいてもこの真実を明らかにしていくことを伴います。
(土井 英明 訳)
Cyndiがストーリーのなかで説明しているのは
誰もが
奇跡を起こす原理を
作動させることができる
ということです。
かつ
奇跡を起こすのは
私たちではない
ということです。
宇宙に存在する原理が
奇跡を起こしている
ということです。
Cyndiが説明しているのは
まさに
Grace (恩恵)の作用の仕方
そのものです。
このストーリーのもうひとつの大切なポイントとして
レスリーという女の子が患っているガンが
彼女のものではない (彼女以外のところから来ている)
とCyndiは説明しています。
このポイントに関しては
また機会があれば
マトリックス・エナジェティクスとは!? (A to Z)のどこかで
お話ししたいと思います。
さて
マトリックス・エナジェティクスの創始者であるリチャード・バートレット氏は
Cyndiがストーリーのなかで引用した
ハリーエドワーズのことを
次のように説明しています。
HARRY EDWARDS - One of Richard's Patron Saints of ME
(ハリーエドワーズ - マトリックス・エナジェティクスのなかでのリチャードの守護聖人のひとり)
マトリックス・エナジェティクスのField (場)のなかでは
ハリーエドワーズも
一緒に遊んでくれる
ということですね。
マトリックス・エナジェティクスのField (場)のなかで
ハリーエドワーズの奇跡的なヒーラーとしての能力に
私たちも
Access (アクセス)
することができ
ハリーエドワーズが関わった奇跡と
同様の奇跡に
私たちも
Access (アクセス)
することができる
ということです。
レスリーががんから救われたことは
レスリーの父親とCyndiが
瞑想と神聖なる存在への願いを通じて
Grace (恩恵)に
能動的に手を伸ばして
受け取りにいった
その結果起こったことです。
そして
そのGrace (恩恵)の源は
ハリーエドワーズが説明する
奇跡の源のことを指しています。
マトリックス・エナジェティクスは
Grace (恩恵)へのAccess (アクセス)ポイントでもあり
誰もが楽しんで
Grace (恩恵)を受け取ることができる
舞踏会場です。