■ 自分探し (第5話) ■ A NEW EARTH: Awakening to Your Life's Purpose
私は昨年秋に前職を務めさせていただいた会社を退職しました。
退職後のことは一切考えていませんでした。
ひとつだけ明確にわかっていたことがあります。
それは、ここ(会社)を離れないといけない、ということでした。
社長や上司に辞める意向をお伝えしたとき、有難いことに、新しい仕事や別のプロジェクトを紹介してくださったりとご尽力くださり、私の想いをしっかりと受け取ってくださいました。
本当に感謝しております。
出社最終日に、使用させていただいた机の書類をすべてシュレッダーにかけ、机とパソコンをピカピカに磨いた後、だれもいなくなったオフィスに頭をさげて退出した日のことは今でも忘れません。
当時、辞めることを考えていたときにいちばんひっかかっていたことは、それは卒業なのか、あるいは逃げなのかを見極めることでした。
退職後しばらく経ってから、同じ職場だった人から、私が最後に残した成果物がお客様に大変喜ばれたことを上司が語っていたと聞き、やはり逃げではなかったと思い返したことを思い出します。
人生は見えざるところで秩序が働いていることを感じています。
私たちが求めて続けていた姿が秩序からはずれ、いびつなものになっているとき、人生はアンバランスを解消し、本来の姿へともどるよう働きかけてくるようです。
私はその変容のプロセスである'Return Journey (帰還の旅)'のことを、'わたし'に還る旅 ~ GOING BACK TO THE SOURCE ~と呼んでいます。
バランスを回復するために、いったんバランスを壊すプロセスが起こることがある。
そのプロセスをとおっているさなかは、なにが起こっているのかわかりませんし、その先どうなるのか見えないために、不安になって元に戻ろうとする慣性が働いたり、その先に進まなければ次のステップが見えてこない段階が幾度も訪れます。
私たちがこれまで取ってきた姿がいびつであればあるほど、バランスを崩すときのエネルギーは大きく、反動を癒すプロセスを大切にすることが求められます。
私が退職してから過ごしてきた時は、私の人生のバランスを回復するために必要な時でした。
これからも時折、バランスを回復しようとする人生の作用について感じるまま、思うままに書き綴っていきたいと思います。
■ 自分探し (第7話) ■ 進みたいなら還ること
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Today's
Photo:
"可能性の宮殿"[SAGB, London, England](23rd April 2008)
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