ぼくが最近、週末の午後に仕事をしたり、読書をしたり、これからの人生でどんなことをやっていきたいのかを感じたり、考えたりするために訪れている、鎌倉にあるとっておきのカフェをご紹介いたします。
terre verte (テール ベルト)
ぼくがterre verte を知ったきっかけは、OZ magazine 2012年5月号の記事を読んだことでした。
terre verteのオーナー・湯川美雪さんがOZ magazineのなかで語っているエピソードに、terre verteを鎌倉に開くことに決めた、まっすぐで純粋な想いや、湯川さんご自身のこれまでの人生ストーリーを感じ、terre verteを訪れたいと感じたと同時に、湯川さんの雰囲気を感じてみたいという想いが湧いてきました。
今日もterre verteを夕方から訪れ、湯川さんがOZ magazineに寄せた想いや、お客さんと会話することの楽しさ、家具や食器の仕入れ先候補を見つけるために最近訪れた英国・ロンドンでの体験など、terre verte誕生、そして、いまあるterre verteに至る背景など、湯川さんのお人柄に触れながらお話を聴く機会に恵まれました。
湯川さんご自身もおっしゃっていましたが、OZ magazineは商業目的でインタビュー内容を脚色することを極力せずに、湯川さんの純粋な想いを掲載してくれたそうです。
ビジネスとして自身のサービスを成り立たせていくことはもちろん大切ですが、やはり、自分が本当にやっていきたいと思っていることに対する想いがどれだけ純粋で、まっすぐなものであるかは、人の心にまっすぐに伝わっていくものだと思いますし、その想いの純度の高さは、長い目で見たときに、そのビジネスの成功要因になっていくのではないかと、ぼくは思っています。
ぼくは今日、レジのすぐ前にある席で3時間近く座って仕事をしていました。
そこで気がついたことは、お客さんがレジに立つ湯川さんに話しかけ、湯川さんの気さくで話し好きなお人柄のせいか、お客さんは湯川さんの話に引き込まれ、湯川さんが語るterre verteのストーリーの一部になっていき、楽しく、心高まる会話が自然と生まれていることでした。
ぼくはこの光景を見たときに、英国のPubを思い出しました。
英国のPubは、ビールやリキュールやウィスキーを飲むための、英国人にとっての大衆の場であり、そこでは、その日にあった出来事や社会で起こっていることについて、カジュアルに言葉が交わされます。
英国のPubは日本の居酒屋とはおおきく異なり、ひとりで訪れるお客が大半を占め、Pubのマスターやひとりで訪れている他のお客ともカジュアルに会話する物理的、心理的な親近感があります。
今日、terre verteに英国のPubに近い空気感を感じました。
湯川さんがレジでお客と会話している様子に惹かれ、ぼくもその会話に参加したい気持ちになったからです。
きっと、terre verteのくつろぎ、穏やかさをもたらしてくれる空間と、湯川さんの気さくなお人柄が、お客同士のつながりを生み出す空気感と土壌を育んでいるのだと思います。
今日、湯川さんとのお話のなかでいちばん印象的だったのは...、
「いまが人生のなかでいちばん楽しい」
という言葉でした。
ぼくは湯川さんからこの言葉を聞いて、自らの情熱から自然と湧き上がる前向きさを受け取り、ぼくのハートも静かに高まっていきました。
「そう。やっぱり、ぼくは、自分がやりたいようにやってみよう。自分の内なる声に従い生きていこう、これからも」
terre verteは、鎌倉駅から北鎌倉の方向に向かい、小町通り、そして民家のある通りを抜けて、徒歩10数分の場所にあります。
駅からterre verteに向かって歩いていく道のりも、鎌倉の街の空気感や、湯川さんがその場所に誘われた感覚をも感じることができ、その散策も、terre verteの空間の一部としてぼくは感じています。
terre verteの空間、インテリア、時間の流れ、会話、そして、飲み物、デザート、ランチの食材が醸し出しているアロマ...。
すべて、絶妙に配置され、訪れる人の心を和ませ、穏やかな気持ちにさせてくれます。
terre verteのお店の名刺(表面)
terre verteのお店の名刺(裏面)
表面には、女性が横になって本を読んでいる姿が描かれているでしょ。
terre verteを訪れたお客さんには、この女性のようにゆったりとくつろいでほしい、という想いがあるのだそうです。
鎌倉を訪れたらぜひ、terre verteが醸し出す、くつろぎと穏やかさのある空間に触れてみてくださいね。
terre verteへの行き方 ( 鎌倉駅から / 北鎌倉駅から )
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Today's Photo:
"会話が生まれる空間"[terre verte, 鎌倉](3rd June 2012)
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