The Seven Principles for Making Marriage Work: A Practical Guide from the Country's Foremost Relationship Expert
John Gottman Ph.D. (著)
ぼくは読んでいませんが、日本語版も出版されているようです。
日本語のタイトルがあまりにもベタで、ウッ、となってしまいました...。日本語版を見かけても、ぼくなら買わなかったかも(笑)。
結婚生活を成功させる七つの原則
ジョン・M. ゴットマン (著)
この本は、マトリックス・エナジェティクスの公式ホームページのなかでも紹介されており、興味惹かれたので購入しました。
ぼくは、パートナーシップに対する好奇心が強く、恋愛や結婚をつうじて一緒になりたいと感じる女性が心のなかにいる、いないに関わらず、パートナーシップに関する本をよく読みます。
ぼくが育ってきた境遇が、パートナーシップをつうじて、人間という存在や、人生について、ぼくが関心をもつよう、ぼくをドライブしているのだと思います。
そして、これは、日本に限ったことではありませんが、いま、社会構造がまるでおおきな音をたてながら、変わってきています。
社会構造が変わるときというのは、それまで人がもっていた人生観、価値観がチャレンジを受けます。
新しい社会にひらいていくにあたり、それまでの価値観を捨てたり、変えたりすることができずに、自分のなかにおおきな抵抗を抱えたまま生きていく人、変えざるをえないから変えようとしていく人たち、あるいは、まるで新しい流れに軽やかに乗っていくかのように、新しい潮流に合わせて、自分という存在を解放していくことができる人たち...。
変化の流れが訪れたときには、いろんな対処の仕方があると思います。
ぼくがここで、この本を紹介するにあたり、社会構造の変化を取り上げたのは、いま、ぼくらがとおっている社会構造の変化は、ぼくらがパートナーシップについて抱いている考えを、おおきく変えていくと思っているからです。
ぼくらはどうしてパートナーシップを得たいと思うのか、それが、自分の本質的な部分と調和しているのかどうか、そこに強く光が強くあたるときに来ていると感じています。
今回紹介する本は、パートナーシップ、とりわけ、夫婦関係を維持、向上していくための数々のアドバイスや、困難にあっても関係を維持していけるカップルと、そうではなく、関係を崩壊させてしまうカップルとの違いを鮮明に描いてくれています。
そういった意味では、恋愛や結婚で、相手と結ばれたばかりで、これから幸せな関係を築いていこうとするカップルや、関係性が困難な状況にあって、それでもなお、関係性を維持、向上させていきたいと思っているカップル向けの本です。
ぼくは、愛する人との関係性のなかに、その人が人生に本当に求めていることや、その人はどんな存在なのか、人間という存在がわざわざ生を受けて生まれてくるその理由が隠されている気がしています。
だからぼくは、関係性をつうじて自分自身を見ようとしているのだと思います。
青臭い表現を許していただけるなら、愛とはなんなのか、人を愛するとは、どういうことなのか、ぼくは、愛する人との関係性、伴に歩んでいく人生のなかで、それを身をもって体験したいと思っています。
ぼくは、恋愛をしたり、結婚をしたりすることが、まるで当たり前のことであるかのようにとらえられる風潮を好みません。
恋愛をすることも、結婚をすることも、社会や世間が求めるからそうするのではなく、自分が本当にそうしたいからそうする、選択した結果だと思うからです。
だからそもそも、どうして自分は恋愛や結婚をしたいと思っているのか、自分にしかわからないそのこたえを、自分のなかに見つけようとするプロセスが大切で、そのプロセスを真摯にたどっていくことは、その人の人間的成長を促し、その人は、その人にとってなにが本当に幸せなことなのかを、自分で見出していくことができると、ぼくは思っています。
そんな自分にとって、本当にふさわしい人にめぐり逢うのは、そんな探求を惜しまずに過ごしているときだと、ぼくは思います。
恋愛をすることも、結婚をすることも、世の人たちがそうしているからするというのではなく、自分が本当にそうしたいからそうする、そんな自分の感覚を信じて選び取っていくものだと思います。
恋愛であれ、結婚であれ、それは、すごくパーソナルなことだから、人は人、自分は自分という態度で、自分にとって必要ではない情報はシャットアウトすることも、ときには大切なことだと思います。
ぼくは恋愛の経験は本当に少ないですが、この本を読みながら、お付き合いした女性との関係や、ぼくの両親が離婚をするまでにたどっていた経緯を振り返ってみると、うまくいっていた要因、破壊的な結果を生み出していた要因がとてもよく見えてきました。
この振り返りは、心地よいものではありませんでした。
自分のあり方やクセを率直に振り返っていく作業だからです。
けれども、これからぼくが自分の人生のなかで創っていく関係性のなかで、ぼくが本当に体験したいと思っている、愛の本質や、人を本当に愛するということを体験していくうえで、とても役に立つプロセスをとおっていると思っています。
ぼくがこの本を読んでいちばん心に響き、真実であり、これから創っていく関係性のなかで大切にしたいと感じた内容があります。
それは、パートナーとの衝突があったときに、そこで起こっている問題によっては、きちんと話し合えば解決可能なもの(Solvable Problem)と、永続したり、関係性を崩壊させかねないもの(Perpetual Problem)があり、その違いを見極め、適切に対応していくことが求められる、というものです。
ぼくなりに表現するなら、些細なようで、実は些細ではない問題が起こったときに、適切に対応していくことが大切であり、些細なようで、実は些細ではない問題にあたっているということに気がつく感性と、適切な対応をしていけるだけの人間的な器量が、ふたりのその後の関係性におおきな影響をもたらす、ということです。
この本によれば、些細なようで、実は些細ではない問題に突き当たっているときに、適切な対応をしていけるカップルは関係を維持していけるが、適切ではない対応をしつづけているカップルは、その後の関係の維持がとても困難になり、離別を招くことがとても多いそうです。
些細なようで、実は些細ではない問題を識別する指標や、その対応の仕方についての具体的なアドバイスが豊富ですので、ぼくはこれからの人生での実体験で、この本の内容を役立てていきたいと思っています。
そして、この本の内容は、恋愛や結婚生活におけるカップルの関係性に限らず、身近に存在する大切にしたい人との関係性を維持したり、さらに関係性を深めていこうと思っている人たちが、関係性についての理解を深め、具体的な指針を得るのにとても役立つ、素晴らしい本だと思います。
人と人との関係性が、幸せな人生を生きていくうえで、とても重要な位置を占めていると感じている人に、この本をおすすめしたいと思います。
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Today's Photo:
"Loving Angels"[The Chalce Well, Glastonbury, England](17th October 2007)
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